「五輪辞退して」アスリートをアゴで使うネット民の”無神経”と政治家の”汚れた思惑” 選手襲う日本的同調圧力の理不尽 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

「とても苦しい」。東京五輪・競泳の代表内定選手・池江璃花子さんがSNSで見知らぬ人から寄せられた「五輪辞退要請」のメッセージへの苦悩を吐露した。スポーツライターの酒井政人さんは「五輪アスリートはみな命を削って代表切符を手に入れた。いくらコロナ感染の恐怖があったとしても、選手に圧力をかけるような言動は許されてはならない」と警鐘を鳴らす――。 写真=時事通信フォト 女子50メートルバタフライ予選、スタート直前の池江璃花子(ルネサンス)=2021年4月10日、東京アクアティクスセンター 20歳の女子アスリートに「苦しい」と言わせる人の無神経さ 東京五輪の開幕まで約70日。競泳の池江璃花子(ルネサンス)の“告白”が世間をザワつかせている。「日本代表辞退」や「東京五輪への反対」を要請するメッセージが自分に寄せられたことをツイッターで明かしたからだ。 池江はツイッターで次のように綴っている。 〈いつも応援ありがとうございます。Instagramのダイレクトメッセージ、Twitterのリプライに「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」などのコメントが寄せられている事を知りました。もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、期待に応えたい一心で日々の練習をしています。オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても温かく見守っていてほしいなと思います〉(原文ママ) 池江は白血病による長期療養を経て東京五輪代表内定を決めた。控えめに言って「奇跡の復活」を果たした人に対して、直接“刃のようなメッセージ”を送りつけ、「とても苦しい」と言わせてしまう……本当に残念としか表現のしようがない。 コロナ禍で、誰もが感染の恐怖を感じ、自粛生活を強いられ、病床も依然不足していて、ワクチン接種はいつになるかわからない。勤務する会社の業績も低迷の一途で、給料は減るばかり。そんな強い不安と不満がひとりのアスリートに向かったということだろうか。 アスリートに取材すると、SNSに送られるダイレクトメッセージやリプライは応援メッセージが大半だという。だが時折、今回のように目にしたくないコメントを寄せられることもある。誹謗中傷のメッセージを送りつけるアカウントは個人を特定できないようなものが多い。プロフィールがほとんど書かれておらず、フォロワー数も非常に少ない。いつでも“逃亡”できるようにサブアカウントを使っている場合もある。 要はメッセージに覚悟も信念もないのだ。そんな無責任な言葉を池江は真に受けなくてもよかったが、根がマジメで純粋な選手ほど「期待に応えたい」と正面から受け取ってしまう。

単なる成功者ではなく、下積みの長い苦労人だった源頼朝<鎌倉殿をめぐる人々>:東京新聞 TOKYO Web

 文化面で月1回の新連載「鎌倉殿をめぐる人々」が始まりました。筆者は、来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証も担当する坂井孝一・創価大教授(日本中世史)です。タイトル通り、毎回、鎌倉幕府を彩る人物を取り上げる連載で、ドラマの予習はいかがでしょうか。第1回「源頼朝」をWebで公開します。5月17日夕刊(一部地域は同18日朝刊)掲載予定の第2回以降は紙面でお楽しみください。 鎌倉時代の1319(文保3)年の胎内銘がある「木造源頼朝坐像(ざぞう)」。昨年からの修復を終え、欠損していた玉眼が入った=甲府市の甲斐善光寺所蔵(同寺提供)  本日から「鎌倉殿をめぐる人々」という連載を担当させていただく。ご存じの読者もいらっしゃると思うが、筆者は来年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を任され、チーフとして考証作業を進めている。そこで、ドラマを存分に楽しんでいただくために、鎌倉殿をめぐる東国武士や京下りの貴族、さらには女性たちを取り上げて、ネタバレにならない範囲で歴史学の成果をご紹介することにした。誰を、どのタイミングで取り上げるかは今後のお楽しみであるが、第1回はやはり最初の「鎌倉殿」源頼朝であろう。  「鎌倉殿」とは「鎌倉の主」のことである。鎌倉殿と主従関係を結んだ人が「御家人」。武芸を以(もっ)て仕える「武士」が大多数であるが、文筆の才で仕える「文士」の御家人もいた。大江広元(おおえのひろもと)や三善康信(みよしやすのぶ)が有名である。鎌倉幕府は武士と文士の御家人が鎌倉殿を推戴した政権といえる。建久(けんきゅう)3(1192)年、頼朝が朝廷から征夷大将軍に任命され、代々の鎌倉殿が将軍となったため、幕府の首長は将軍だと考える方が多いと思う。しかし、将軍はあくまで朝廷の官職。幕府を支える御家人たちが主人を指して呼んだ語は鎌倉殿であった。  最初の「鎌倉殿」頼朝は、一般には武家政治を創始した偉大な政治家、肉親の義経(よしつね)や範頼(のりより)を容赦なく葬った冷酷な独裁者と捉えられている。ただ、それは頼朝の一面しか捉えていない。治承(じしょう)4(1180)年8月の挙兵から建久10(1199)年1月の急死までは18年数カ月。一方、平治の乱後の永暦(えいりゃく)元(1160)年3月、伊豆国に流されてから挙兵までは20年数カ月。挙兵後より流人時代の方が長い。もちろん辛(つら)く悔しい思いも味わった。頼朝は単なる成功者ではなく、いわば下積みの長い苦労人だったのである。  ところで、頼朝の配流地は狩野川(かのがわ)流域の北条(ほうじょう)に程近い蛭ヶ小島(ひるがこじま)だったとされている。流人時代について記した文学作品『曽我物語』や『平家物語』がそう書いているからである。しかし、『曽我物語』『平家物語』は、伊豆東岸に本拠を持つ平家の家人伊東祐親(いとうすけちか)から頼朝がひどい仕打ちを受けたエピソードも載せている。大番役(おおばんやく)(各地の武士が交代で3年間、院や天皇の御所を警備する役)で祐親が伊東を留守にした際、頼朝は美女の誉れ高い祐親三女に思いを寄せ、男の子「千鶴(せんつる)」を産ませた。親の居ぬ間に、である。伊東に戻った祐親は激怒し、平家への聞こえを恐れて千鶴を殺害。娘を北条の狩野川対岸に位置する江間(えま)の領主と再婚させた。頼朝が悲しみ憤ったことはいうまでもない。配流地が伊東氏の本拠だったことを示す悲劇である。なお、『曽我物語』『平家物語』は祐親三女の名前を明らかにしていないが、在地の伝承によれば彼女は「八重姫」と呼ばれていたという。  トラブルの末、頼朝は北条時政(ときまさ)の庇護(ひご)下に入り、5年ほど流人生活を続ける。この期間の居所が蛭ヶ小島だったのであろう。そして、時政の娘政子(まさこ)と結婚し、長女(大姫(おおひめ))をもうけた頼朝に束の間の平和が訪れた。ただ、歴史は頼朝を放ってはおかなかった。  治承4年8月、一か八かの挙兵に踏み切った頼朝は石橋山(いしばしやま)の合戦で大敗するも、奇跡的な再起を果たし、同年12月、東国武士に推戴されて「鎌倉殿」となった。個性豊かな東国武士たちをまとめる上で、長く苦しい下積みの流人時代に培った人心掌握術が役立ったことは間違いない。頼朝は単に運がいいだけの薄っぺらな成功者ではなかったといえよう。  ▽坂井孝一(さかい・こういち) 1958年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。創価大教授。専門は日本中世史。『源氏将軍断絶―なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』(PHP新書)、『承久の乱―真の「武者の世」を告げる大乱』(中公新書)など著書多数。愛猫家。

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平野雨龍(ヒラノウリュウ)|政治家情報|選挙ドットコム

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アートとテクノロジーの祭典「DIG SHIBUYA 2025」が東京・渋谷で4日限定開催(Numero TOKYO) – Yahoo!ニュース

昨年初開催されたテック×アートのカルチャーイベント「DIG SHIBUYA」が、今年も東京の渋谷公園通りエリアにて開催される。会期は、2025年2月8日(土)〜11日(火・祝)までの4日間限定。 今回の見どころの一つは、メインアーティストの大平龍一による「パイナップルスクランブル」。自らの代表的なモチーフであるパイナップルを中心としたアートを2月9日の12時より渋谷公園通り交通規制エリアで展示する。さらに、俳優、監督、歌手、作曲家でありヴィジュアル・アーティストでもあるフィリップ・カトリーヌが生み出した世界で人気のユーモラスなアートオブジェ「Mr.Pink」も日本に初上陸。 そのほか、坂本龍一のトリビュートプログラムとしてミュージックフェスティバル「RADIO SAKAMOTO Uday -New Context Fes × DIG SHIBUYA-」をはじめ、パックマン×Flickplayの「宝探し」、昨年大好評だった深夜のスクランブル交差点を彩る「Shibuya Crossing Night Art」、ドローンショーやデジタルアート上映、インスタレーションなど、注目のイベントが盛りだくさん。 アート、音楽、テクノロジーと、さまざまなカルチャーが渋谷に集結して開催される「DIG SHIBUYA 2025」。2月8日からの4日間をぜひお楽しみに。

東京/ビジネスの場におすすめ高級ランチ5選!編集部が実際に行ってよかったお店を紹介 – Ameba News [アメーバニュース]

◆東京/ビジネスの場におすすめ高級ランチ 5 選!編集部が実際に行ってよかったお店を紹介 写真:amour 打ち合わせや商談など仕事仲間とランチをazmall編集部が足を運んで選んだいち押しレストラン5つを紹介。個室や間違いないホテルレストラン、会話がしやすい落ち着いた雰囲気、お料理も約束できるお店など、おもてなしにふさわしい高級ランチをぜひ。 ※写真はイメージです ピーター/ザ・ペニンシュラ東京/皇居外苑を眺めながらグリル料理を堪能 ザ・ペニンシュラ東京の最上階24 階に位置するステーキ&グリルレストラン。有名デザイナーが手掛けた、コンテンポラリーな美意識が息づくスタイリッシュな空間が店内を彩る。窓の外には皇居外苑や日比谷公園の緑が広がり、窓一面に広がるパノラマの景色を望めながら、最上級のステーキやシーフードなどのグリル料理をサラダやサイドディッシュとともに楽しめる。アクセスがよく、ホテルレストランならではの確かなおいしさ、広々とした開放的な空間で商談も弾みそう。ペニンシュラ・ホスピタリティとともに、非日常のくつろぎのひと時を過ごして。 ※写真はイメージです 店舗名:ピーター/ザ・ペニンシュラ東京 住所:東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京24f ※写真はイメージです フレンチファインダイニングシグネチャー/マンダリン××圧巻のパノラマ アクセスのよい、マンダリン アクセスのよい、マンダリン東京37 ※写真はイメージです 店舗名:フレンチファインダイニングフレンチファインダイニングオリエンタル 住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1マンダリン37f ※写真はイメージです 銀座×職人技が光る至高の焼肉 銀座駅より徒歩すぐに佇む「銀座銀座駅より徒歩すぐに佇む「銀座「大人の社交場」がコンセプトのモダンで気品あふれる全席個室の焼肉店。黒毛和牛をはじめとする厳選されたお肉を、さまざまなスタイルで楽しめる。繊細な職人技が引き出す極上の旨味は、まさに格別。お肉は自分たちで焼くスタイルだから、自然と会話も弾み、距離もぐっと縮まりそう。目利きによって厳選された黒毛和牛のシャトーブリアンを約30 分の低温調理でレア状態に仕上げた「レアカツサンド」もおすすめ。厳選されたワインや日本酒、希少なウイスキーなどバリエーション豊富なドリンクが揃う。銀座という立地で個室もあるレストランというのも高ポイント。 ※写真はイメージです 店舗名:銀座銀座 住所:東京都中央区銀座6-4-3 Gicros Ginza Gems 7f ※写真はイメージです 重慶飯店麻布賓館/ラグジュアリーな空間で特別なおもてなしを 六本木駅より徒歩7 分、大人の隠れ家のように佇む「重慶飯店 DNA はそのままに、伝統と斬新をコンセプトにした新しい四川料理が味わえる老舗中国料理店。ひと皿ずつ提供するフレンチスタイルのサービスや、品を感じさせる上質な空間は、大切な人をもてなす接待に最適。ランチタイムのアニバーサリープランは、プライベート感が落ち着く個室の確約や、選べるデザート、スパークリングワインも選べるワンドリンク付きなど、記念日を盛り上げる特典が充実。ある日のメニューでは四川名物よだれ鶏や、刺激的な辛さがたまらない麻婆豆腐にチャーハンなど、人気メニューが堪能できる。メッセージ入りデザートで主役を喜ばせる演出もぜひ利用してみて。 ※写真はイメージです 店舗名:重慶飯店重慶飯店 住所:東京都港区西麻布3-2-34西麻布ヒルズ1f ※写真はイメージです amour /星を獲得し続ける気鋭のシェフが繰り出す料理に魅了 恵比寿の大通りから一本入った先にある、豊かな緑をたたえた一軒家「アムール」。まるでリゾート空間を訪れたような、スローな時間が流れる店内で楽しめるのは、星を獲得し続ける気鋭のシェフが贈る、日本人の感性を大切にしたフレンチ。季節の食材を楽しめるランチコースは、顔合わせや接待シーンにぴったりな個室確約で登場。四季折々の食材をふんだんに使用したこちらは、鮮やかな前菜や旬のメインにデザートなど特別なひとときを過ごすことができる。日本食材と融合したジャパニーズフレンチを味わうすてきなランチタイムを過ごして。 ※写真はイメージです 店舗名:amour 住所:東京都渋谷区広尾1-6-13 【関連記事】 ・最旬からランキングまで【高級ホテル&人気カフェ】アフタヌーンティーで優雅にティータイム ・gwに女友達と行きたい話題の街×高級ランチ ・編集部が行ってよかった高級ホテルのランチ