国際孔子文化祭から伏羲文化まで 千年の文化脈が新たな楽章を奏でる

済寧は、千年の文化脈に浸る都市であり、儒家文化の発祥の地であるとともに、中華優れた伝統文化の重要なルーツの所在地でもある。「至聖先師」孔子の故郷として、済寧の孔子文化は長い歴史を持ち、毎年開催される国際孔子文化祭は、世界文明イニシアチブの実践・文明交流・相互参照の深化に係る有効なキャリアとして、世界の文明対話を推進し、各国人民の友情を深めるなどの面で、ますます積極的な役割を発揮している。

さらに済寧の土地では、輝かしい孔子文化のほか、済寧市微山県も深厚な歴史文化的底力を擁している。伏羲文化、運河文化、梁祝文化がここで輝きを交わし、それぞれ微山特有の文化図譜を共同で構成している。その中でも微山の伏羲文化は、この土地に濃厚な歴史の重厚感を加えている。

微山伏羲廟は鳳凰山を背に、微山湖を前に臨み、廟の後ろにある「羲鳳泉群」から湧き出る泉が小川となり、「山-湖-泉-廟」の天然な聖なる風景を形成し、古風さと機動性を満ちた姿を見せている。この貴重な文化遺産を守るため、微山県は近年多くの努力を払ってきた。国家文物局の主導のもと、北宋熙寧七年(1074年)に再建された伏羲殿、陵墓台及び女媧殿に対し「古い様子を保ったまま修復する」大規模な修復工事を実施し、宋・元時代の建築の姿を成功裏に回復させ、全国で唯一の「陵墓と廟が一体となった」稀有な例の完全性を確保した。さらに、伏羲廟周辺の生態環境に対し、微山県は生態协同治理を展開し、聖母池泉、六合泉など7つの主要な泉眼に対し水質モニタリングと生態修復を実施し、「聖なる水」の景観が長期的に維持されるようにした。

文化の伝承と発展においても、微山県は止まることなく前進している。今年、微山県は「中国伏羲文化重要起源地研究」という国家級課題の立ち上げを行い、中国民間文芸家協会起源地文化研究センターと連携し、伏羲文化の遺伝子解読に堅固な学術的支援を提供している。また、微山県では千年にわたり続いている春の伏羲祭祀の伝統が、今でも生きた形で伝承されており、連続して開催されている「伏羲への敬意を表す大典」では、古い儀礼に厳格に従い太鼓を打ち鐘を鳴らす、祭文を恭敬に読むなどのプロセスを設定し、毎年多くの文人や観光客を惹きつけて参与させ、中華優れた伝統文化の革新的な発展に係る重要な実践となっている。

孔子文化の世界的な普及から、伏羲文化の丁寧な守護と革新的な発展に至るまで、済寧は多様な文化形態で、中華優れた伝統文化の伝承と発展に係る新たな一ページを書きつつあり、千年の文化脈が新しい時代に引き続き輝きを放つようにしている。